娘の中国好きを落ち着かせたくて行った台湾旅行が、留学への自信になった話

日中交流

昨年の夏休み、娘と台湾へ行った。私にとっては20年ぶりの海外旅行で、3泊4日の台北と九份をめぐるツアーだった。実はこの旅行には、私なりのひそかな期待があった。

台湾へ行けば、娘の中国好きも落ち着くかも

娘の興味は、中華圏にある。初めての海外旅行でもあるし、中国よりは台湾の方が行きやすいと考えて、行き先を台湾にした。

本音を言えば、私は国内旅行でさえ億劫になるタイプで、海外旅行には行きたくなかった。昔の旅行と違って手続きがデジタル化され、スマホのローミング設定を間違えると高額請求されることもあると知り、楽しみよりも不安の方が大きかった。

それでも、「台湾へ行けば、娘の中国好きも落ち着くだろう」と考えていた。好きなものをお腹いっぱい体験すれば、飽きてくれるかもしれない。そんな期待も、正直なところあった。

知らなかった台湾と、娘の姿

台湾に着いてから、中正紀念堂を見学していたとき、娘が台湾の歴史について話してくれた。私は台湾の歴史や成り立ちについて、ほとんど知らなかったことに気づかされた。学生時代に習ったのかもしれないが、中華圏に興味がなかった私の記憶からは、すっかり抜け落ちていた。

ツアーの添乗員さんは日本語がとても上手だったが、娘は覚えたての中国語で、積極的に話しかけていた。独学で一生懸命に勉強してきた中国語を、実際に試せる場所に来られて、とても嬉しそうだった。

旅行中は私の体調がいまひとつで残念だったが、娘は初めての海外旅行を思い切り楽しんでいた。現地の方々は日本人に親切で、ほんの短いやりとりでも、心が温まることが多かった。

結果的に、留学への自信につながった

今振り返ると、この台湾旅行が、のちの中国留学への第一歩になっていたのだと思う。初めての海外で「自分はやれる」という経験をした娘には、留学へ向かう自信がついたのかもしれない。

娘の「梯子を外そう」という私のひそかな画策は、結果的に、娘と海外をつなぐことになってしまったのだ。

この旅行には、もうひとつ後日談がある。実は娘は、市の国際交流課が行っている、中国人留学生のホストファミリー企画(2~3日間のホームステイ)にも興味を持っていた。けれど私は、家に人を招くこと自体が億劫で、「それなら旅行に行こう」と断り、その代わりに選んだのが台湾旅行だった。

その後、娘は中国への留学で語学力を伸ばした。来年はますますホストファミリーをやりたがるだろう。そう思ったことが、私が中国語を学び始めた理由のひとつになっている。

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